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【終活セミナー講演】運転免許返納を考える 〜家族と共に安全なこれからを〜

先日は、名古屋市千種区にあるホテルルブラ王山にて、「運転免許返納」をテーマにしたセミナーを講演いたしました。 近年、高齢ドライバーによる事故のニュースを目にする機会が増え、ご自身やご家族の運転について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
1. データで見る高齢ドライバーの現状
まず、現状を知ることが大切です。内閣府発表の資料によると、2023年の75歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故は384件発生しています 。
特に注目すべきは事故の要因です。
- ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故は、75歳未満の運転者と比較して、75歳以上の運転者は約7.7倍も高いというデータが出ています 。
- また、高齢ドライバーによる死亡事故は、夜間よりも昼間に多く発生しているという特徴もあります 。
2. 免許返納のタイミングはいつ? 見極めのポイント
「何歳になったら返納すべき?」という疑問をよくいただきますが、個人差があるため年齢だけで確定することはできません 。 そこで、ご家族がチェックできる具体的な「サイン」をご紹介しました。
① 「同乗観察」で乗り心地をチェック
助手席に乗ってみて、「乗り心地が悪い」と感じたら注意が必要です 。
- 「急発進」「急ハンドル」「急ブレーキ」が増えていないか
- 目的地なのに曲がれずスルーしてしまう
- ブレーキが遅く停止線を越えてしまう
- カーブを曲がりきれない
② 車に乗る前の「キズ」チェック
実は、車に乗る前にも危険な兆候は現れます。
- 特に危険信号なのが「運転席側のキズ」です 。 本来、運転席側は一番確認しやすい場所です。ここにキズがある場合、車両感覚を失っている可能性があります 。
- 「いつ付けたかわからない」「身に覚えがない」キズがある場合も要注意です 。
3. 家族で話し合うためのヒント
免許返納は、ご本人にとって生活の足がなくなるだけでなく、「老い」を認めることへの葛藤も伴います。 特に過疎地では60.5%の方が免許返納により「不便」を感じており、買い物や通院が困難になるという現実があります 。
だからこそ、家族での話し合いでは以下のポイントを大切にしてください 。
- 本人の気持ちを尊重する
- 一方的に「危ないから辞めて」と否定しない
- バスやタクシー、家族の送迎など、代替手段を一緒に探す
お盆やお正月など、記念日や家族が集まる日に、これからの安全で豊かな生活について話し合ってみてはいかがでしょうか 。
4. 私たちができるサポート
免許返納には、事故リスクの減少や交通費割引制度などのメリットもありますが、手続きや車の処分には手間がかかります 。
ハッピーカーズ名古屋東店の中村は、「愛知県警察高齢者交通安全サポーター」として、以下のサポートを行っています 。
- 役所手続きの同行(印鑑証明書、住民票、戸籍の附票などの取得)
- 車のお手放しサポート(出張査定・即日対応)
「命を守る選択」を、家族みんなの前向きな決断にするために。今こそ一緒に考えましょう 。
